ためらいがちな真珠あるいは虹の橋のタラ

<   2011年 10月 ( 3 )   > この月の画像一覧

④ お薦め本 「猫鳴り」 あらすじ

やとわれ大工の藤治と信枝夫婦の家に生まれたての子猫が迷い込んでくる。
結婚一七年目にして初めて身ごもった子を流産した直後で心のすさんでいた信枝は、
その子猫を新聞紙に包んで近くの畑に捨てに行く。
だが翌朝再び子猫は庭に現れる。
今度は藤治が少し離れた林に捨てに行く。
その次の日、霧雨の朝にまたしても子猫が戸口のすぐ外にいた。
怪我をして、全身泥まみれになりながら林の向こうから這って来たであろう子猫、
まるで二人のもとに誰かから授けられたかのように
何度でも帰ってくるその姿に信枝はたじろぐ。
しかし、容赦なく信枝は三たび子猫を捨てに行く。
今度はもっともっと遠くの森の中へ。

ところが、その子猫を夫婦の家に捨てたのは
見知らぬ小学生の女の子だったことが明らかになり、
行きがかり上、夫婦は猫を飼う決心をする。流れた子供を忘れないためにも。

モンと名付けられたその牡の子猫がやってきてから十数年が過ぎた。
すでに信枝は病に倒れ他界し、残された藤治とモンは穏やかに暮らしている。
時々、藤治が首を撫で全身をさすってやると、モンは喉をグルグルと鳴らし始める。
それを藤治は「猫鳴り」と呼んでいた。
最近はその猫鳴りの最中に涎を垂らすこともあるモンは、
いつの間にか牙が抜け、肉の落ちた背中に老いが見え始める。
二十年が過ぎた頃、モンは体調を崩し、食べ物はおろか水さえも口にしなくなった。
その姿は、ゆっくりと「死」を受け入れているかのように見え、
漠然と「自分の死」を恐れていた藤治に
「モンが行けるのなら俺だってちゃんと行けるだろう」と思わせた。 
1か月以上飲まず食わずの状態でモンは徐々に藤治から遠ざかっていき、
ついにある夜明けに息を引き取る。
見事な別れを果たしきった猫を、藤治は褒めてやりたい気持ちになる。
自分に手本を示すかのように逝ってしまった猫を・・・。
[PR]
by anuenue_tara | 2011-10-22 23:50 | えっせい

③書評「夜明けの街で」 東野圭吾 著

耳にタコができた人もいるかもしれないが、私は桑田佳祐の熱狂的なファンである。
その桑田の数ある名曲の中に「夜明けの街で~♪」というフレーズで始まる
「LOVE AFFAIR~秘密のデート」という曲がある。
いわゆる「道ならぬ恋」を男性側から歌った曲だ。
「捨ても失くしも僕はできない~♪」という言葉が男の潔悪さを表している。
家族を捨てることも恋人を失うこともしたくない都合のいい言い分である。
しかしファンの間では人気のある曲で、横浜のおしゃれなデートスポットが次々に出てきて
ライブには欠かせないラブソングである。
この「LOVE AFFAIR~秘密のデート」をモチーフに
東野圭吾が書いた小説が「夜明けの街で」という小説である。
映画化もされ間もなく公開の予定だ。

主人公は、妻と幼稚園児の娘を持つサラリーマン。
不倫する奴なんて馬鹿だと思っていたが、そのセリフを自分自身に向かって言う羽目になる。
小さなきっかけで同じ職場の若い女性と恋に落ちるのだ。
デートの場所は横浜・湘南とサザンの世界そのもの。
そして、深みにはまってはいけないと自制する自分と甘美な恋愛に溺れる自分の間で
揺れ動く主人公の心の描写がリアルに描かれていて、
読み進むほどに妻の立場として心穏やかでいられなくなる。
特にクリスマスに恋人と過ごすために友人も巻き込んでつく嘘は
あまりにできすぎていて思わず感嘆の声をあげそうになる。
・・・そうか、男はこんな風に計算しつくした嘘をつくのか・・・と。

ところが、話は単なる不倫だけでは終わらない。
実は彼女の家で15年前に殺人事件があり
彼女も容疑者の一人として疑われていることがあきらかになる。
間もなく事件は時効となり、その時が来れば真実を話すと彼女は言うが、
はたして彼女は犯人なのか?
ラストにはもちろん明らかになる。
そして妻の心の中の嵐も暗示され、切ない。

この本を世の夫たちに勧めてみたい。
感想を聞きたいというより、
どんな顔をして読み進めていくのかをこっそり観察してみたい
・・・と思う私は意地悪だろうか?
[PR]
by anuenue_tara | 2011-10-10 22:41 | えっせい

32アニバーサリー

10月7日は結婚記念日。
今年は32周年、33年目に入った。

最近おろそかになりがちだった結婚記念日。
どういう風の吹き回しか、ヒロが食事に誘ってくれた。

ホテルグランヴィア大阪の鉄板焼「李流」
こんな豪勢な結婚記念日は久しぶり・・そういえばタラが家族になってから
二人でゆっくり食事した記憶が数えるほどしかなかったなぁ・・・

出てきたものは、
前菜(何だったか忘れた・・・ロシアの何とか・・とか説明されたけど)
鴨のフォアグラ
カナダ産オマールエビ
アワビ
山形牛のステーキ
デザート(別席で・・・)

大満足。どれもこれも忘れていたていねいなお味。
最近、食べ放題4000円とかの飲み会が多かったし、
味、量とも満足のアニバーサリーディナーだった。

d0117031_2244826.jpg

d0117031_225994.jpg

d0117031_2253255.jpg

アワビは焼きすぎると固くなるのでこのように昆布に巻いて塩を載せて・・・
火をつけるとやわらかく仕上がるそう。
d0117031_2255851.jpg

アワビの肝も一緒に食べたけど・・美味しい~
このあとのフィレステーキを撮るのを忘れた!007.gif
d0117031_22124123.jpg

これからも末永くよろしく~053.gif
[PR]
by anuenue_tara | 2011-10-08 21:48