ためらいがちな真珠あるいは虹の橋のタラ

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映画 「アリス・イン・ワンダーランド」

「アリス・イン・ワンダーランド」、やっと見てきた~。
先週、見に行ったものの満席でみられなかったので、水曜日にリベンジ!
前日に3Dの席を予約して、無事見てきた~。

面白かった~。3Dって、リアル。
映画の中で、お皿が飛んできたり、蝶々が飛び回ったりする場面があるのだが、
すぐ目の前まで飛んでくるので「ひゃ~」と声が出そうになったり、
「おやおや」と手が出そうになったり・・と、映画の画面の中に自分も入っているような、
そんな感じで2時間を過ごした。

一緒に行った友人は、メガネの上に3D眼鏡をかけると痛い・・と言っていたが、
私も近視なので眼鏡をかけてその上に3D眼鏡をかけたけれど、顔が小さいからなのか、
全く違和感なかったわ(^_-)。

ストーリーは、ご存じのとおり、主人公のアリスが不思議なウサギを追いかけて
穴に落ちてしまい、不思議な世界に入り込んでしまう・・というもの。
ファンタジー苦手な私、アリスのお話は詳しく知らないのだが、ストーリーは知らなくても、
・映像の美しさ ・動物たちの表情の豊かさ ・ブラックジョーク など、
十分に楽しめた。この春オススメの一本!


私のお目当てはジョニー・デップ・・素敵~016.gif
この「素敵」は普通の「素敵」じゃないのよ。
大好きなモッくんにも通じる、なんか尋常じゃない雰囲気が私を虜にする~012.gif
何故この人がこんなに素敵に思えるのか私自身でもわからない。
けっこう危ないキャラを演じてばかりなのに・・・素敵053.gif
初めてジョニー・デップを観たのは映画「ギルバート・グレイプ」。
いつもつまらなさそうな顔してたお兄ちゃんの役(弟はレオ様)・・・
この映画の中ではアリスを助けてくれる帽子屋ハッターの役。

そしてもう一人、終わってから「やっぱり~」とわかったのだが、
「赤の女王」という冷酷な女王の役を演じていたのが、ヘレナ・ボナム・カーター。
イギリスものの映画には欠かせない女優さん。
今回は頭の異常に大きな女王を演じていたが、いつもと違い、なんだかコミカルで可笑しかった。

ジョニー・デップとヘレナ・ボナム・カーター、
この二人、「スイニートッド」という映画でも共演していたが
二人とも不思議な魅力の俳優さんだと思う。

楽しく見終わってルンルンで帰ったものの、パンフレットを買い忘れ愕然007.gif
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by anuenue_tara | 2010-04-29 19:49 | IMPRESSION☆感動

映画 「シャッター・アイランド」

今週、日曜日に映画「アリス・イン・ワンダーランド」を観に大阪へ。
3Dの方を観ようと、2300円奮発!の覚悟を決めて
朝11時に友人と待ち合わせて行ったところ、なんと4時過ぎの回まで満席・・
ということで、即予定変更し、安易に「シャッター・アイランド」を選んで観てきた。

監督は、マーティ・スコセッシ、主演は、レオ様(レオナルド・ディカプリオ)
レオ様、さほど好んで観に行きたい俳優さんではないのだが・・・
その時は他に観たい作品がなかったので、とりあえず・・・という感じだったのだ。

ところが、予想外に面白い映画で、得した気分に・・ヒョウタンからコマ・・とは
こんなことをいうのだろうか?

まず冒頭に、「この映画の衝撃的な結末は、誰にも言わないでください」というテロップ。
そうなのだ、結末を言うとこの映画は台無し!になるんだよね~。

でもこんな結末、以前私は(もう何十年も前)一度だけ、松本清張ドラマで観たことある。
「おっと~、こんな終わり方もあるのね~」とびっくりしたが・・・。

ストーリーは、アメリカの連邦保安官・テディが「シャッター・アイランド」という
閉ざされた島に、ある捜査をするためにフェリーでやってくるところから始まる。
精神をわずらった犯罪者を収容する絶海の孤島、シャッター・アイランドで、
一人の女性患者が消えてしまった。
その捜査をするためにやってきたテディだが、
実は彼にはもうひとつ別の理由があった・・そして・・
というお話なのだが、結末は誰にも予想できない展開にうならされる。

原作は、デニス・ルヘインというアメリカの作家で、早川文庫から同名の小説が出ている。
ラストシーンは原作と少し違うようなので、読んでみようかな~。

ということで、観たい映画ではなかったけれど、結果としてはとても面白く、
「なんてラッキーなんだろう」と思いつつ電車に揺られ、帰ってきた。
こんなこともあるのだよね。

もちろん、アリス・イン・ワンダーランドにはもういちどチャレンジするつもり。
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by anuenue_tara | 2010-04-24 19:41 | IMPRESSION☆感動

「ヘンリー六世」

4月10日~17日まで シアタードラマシティで上演中
蜷川幸雄演出 「ヘンリー六世」 を観てきた。
上演時間は実質6時間半、休憩3回を含めると8時間のシェイクスピアの超大作。
本来は9時間の3部作を、6時間半の2部作に凝縮したもの。

まずは、8時間かかるお芝居を観るってどういう事か・・

12時半開演・・休憩含めて8時間ということで、8時半まで劇場にいなければならない。
そこで食事・・おにぎりを持ってきている人、チケットの半券を示して外に出る人 色々だが、
シアタードラマシティではその日 会場内でお弁当を販売していた。
この公演に限り1時間の大休憩の時には客席で飲食OKということで、
私もお弁当(600円)を買って、1部と2部の間に客席でお弁当を食べることにした。
なんだか歌舞伎鑑賞のようだな~なんて思いながら。
8時間の長丁場、食べ過ぎては瞼が重くなる可能性大なので、
皆さん控えめな食事だったようだ。

さあ、お芝居が始まって・・作品に対するワクワク感とこの先の時間に対する不安感・・
と言う不思議な気持ちで臨む。

私がチケットを手に入れたときにはまだ客席半分も埋まっていないようだったので、
やはり長時間だから敬遠されているかな~と思っていたが、
いざ会場にはいるとほぼ満席。
さすがにニナガワ作品。

私の隣の方と後ろの方がお友達だったようで、
なんだかんだとお喋りしている内容が耳に入ってきたのだが、
実はかなりの演劇ファン(そりゃそうだ~)
一人の方は、名古屋から新幹線だか近鉄だかで来られたみたいで、
もう一人は、この「ヘンリー六世」も埼玉で一度観られたらしく、
好きな作品のためなら全国どこでも行きます!という勢いのある方たちだった。

1時間15分のお芝居の後、15分の休憩、そして再び1時間15分、
ふつうならここでフィナーレ・カーテンコールだが、このあと1時間休憩をして、
またまた1時間15分のお芝居、そして休憩15分、
最後の1時間15分が終わって、やっと幕が下りる。
カーテンコールでは観客から出演者達に、出演者達から観客に、と拍手を贈りあった。
会場にいる全ての人たちが共有した8時間。
お互いがその時間を「よく頑張ったね~」というような気持ちで拍手でたたえ合って終わった。

8時間・・・観ている間はさほど長いとも思わず、物語の行方に心を奪われているので
不思議とお尻も痛くなかったでけれど終わって会場を出る頃にやはりぐったり疲れがきて・・・
自宅に帰るとそのまま爆睡してしまった~。

じっと観ている方も大変だが、演じる方は喋ったり走ったりの8時間、
さぞかし大変だと思ったが、それ以上に素晴らしい達成感を感じているのではないだろうか。

さて、「ヘンリー六世」の印象的なシーン。
まず会場にはいると、舞台は真っ白、上手と下手にそれぞれ大きなドア。
奥に白い階段があり階段の上にもちいさなドアが2カ所。
床にはところどころ赤い模様がある。

会場が明るいまま、まだ観客はそれぞれお喋りが終わっていない状態で、
客席の後ろからエプロンに長靴・掃除用具を持った女性達が出てくる。
「あら~、お掃除をするおばさんが出てきた・・・もうお芝居始まるのに・・」と思っていたら、
そのおばさん達、なんと舞台にずんずん上がって行き、
舞台の床にある赤い模様を拭き取っていく。
そう、真っ白な床に赤い模様・・・それは血糊を表していたのだ。
イングランドの歴史は王位をめぐって血で血を洗う凄まじい殺し合いの歴史・・
あらためて、そうなんだ~と思いながら長い時間をかけて丁寧に血糊が拭き取られた舞台に、
今度は天井からバタッ、バタッと大きな肉片のようなものが落ちてくる。
何個も何個も~。
せっかくきれいに血糊が拭き取られた床に、
落ちる瞬間の音がはかない命の重さのように私の心臓に響く。

初めて観るものにはかなりの衝撃的なオープニング。
そしてこのあとの血で血を洗うさまざまな出来事が予測されるオープニング。

「ヘンリー六世」、この物語はエドワード三世の子孫達が
ランカスター派とヨーク派の二つに別れて王位を奪い合う
「薔薇戦争」と呼ばれた内戦が舞台になっている。
それぞれが胸に赤い薔薇・白い薔薇の紋章をつけて戦ったことから
後世に「薔薇戦争」と呼ばれたと言うことで、
ランカスター派の場面では天井から赤い薔薇が、
ヨーク派の場面では白い薔薇がずーっと降ってくる。
音もなくふんわりと・・ではなく、スーッと落ちてきてトンと着地するので、
その音も何らかのメッセージになっているような気がした。
そして場面が変わるたびにお掃除おばさんが出てきて舞台をきれいにしていくのだ。

人間以外に舞台に出てくるものは、国王が座る玉座、空から降ってくる血にまみれた肉の塊、
戦いで殺された者達の首、そして赤い薔薇と白い薔薇・・・・
この物語を象徴するものがシンプルに・・美しく・・
何度も何度も出てくる。蜷川幸雄らしい美しい演出だった。

お芝居のためにだけに費やした8時間。
最後には、演じる方も観る方もお互いにエールを送り合った長い長いお芝居。
「よその国の歴史なんだから、事細かなことを必死で観なくてもいい。」
そんなようなことを蜷川幸雄は言っていた。
舞台上に流れる凄まじい権力争いという空気を感じながら、
美しい演出を楽しませて貰った8時間。

体力の限界に挑戦といいながら、やはり観て良かったと思った。

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by anuenue_tara | 2010-04-11 23:20 | IMPRESSION☆感動