ためらいがちな真珠あるいは虹の橋のタラ

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ミス・ダンデライオン

昨日、演劇集団「キャラメルボックス ハーフタイムシアター・ダブルフィーチャー
「クロノスジョウンターの伝説」を観てきた。
ハーフタイムシアターというのは、1時間の作品を2本上演する
キャラメルボックスならではの企画。
どちらか1本だけでも観劇できます・・という時間のない人にも楽しめる企画。

今回は「クロノスジョウンター」という物質を過去へ飛ばす・・
つまりはタイムマシーンのような機械が鍵になる。
過去の行きたい時間・場所へ行けるが、一定の時間がたつと、
弓の弦がはじかれるように元いた時間よりもっと未来へはじき飛ばされてしまう・・・
という特徴があるのだ。
つまり今からクロノスに乗って過去に行ったら、もう今には戻れない・・
現在より先の未来に飛ばされてしまう・・という、
かなりの勇気と覚悟がないとその機械には乗れない・・行動を起こせない・・
そんな機械をめぐる愛のお話。

さてそのクロノスジョウンターに乗って主人公が過去に飛ぶお話二つが
今回のキャラメルボックスの公演。
そのうちのひとつ「ミス・ダンデライオン」をご紹介。

ストーリーは・・・
鈴谷樹里という女性が主人公。彼女は医師。
11歳の頃、小児結核で入院生活を経験している。
その同じ病院に入院していた青木ヒロシという作家志望の青年と親しくなる。
樹里はその青年を「ヒー兄ちゃん」と言って慕い、いろんなお話を聞かせて貰っていた。
その中で鍵となるのは、アメリカのSF作家ロバート・F・ヤングの「タンポポ娘」というお話。
そこからこのお芝居のタイトル「ミス・ダンデライオン」がつけられたのだ。

でもそのヒー兄ちゃんは、難病のために死んでしまう。

19年後、樹里は医師として同じ病院に勤務しているが、ある日ひょんな事から、
ヒー兄ちゃんの命を奪った難病に効く特効薬を手に入れる。
その薬が19年前にあればヒー兄ちゃんは死なずにすんだのだ。
ヒー兄ちゃんの命を救うため、樹里はその薬を持ってクロノスに乗り込み
19年前の過去へと飛ぶ。
さぁ、ヒー兄ちゃんの命は救えるのか、そして樹里はどの時間に戻るのか、
ラストには感動的で意外な再会が待っている。

梶尾信治の小説「クロノスジョウンターの伝説」をもとに、
キャラメルボックスがシリーズで上演しているクロノスシリーズ・・
この「ミス・ダンデライオン」、そして今回上演されるもう一つの作品
「サザンクロス駅で」を入れて、全部で5作品。
愛する人・大切な人のために、自分の今の生活を投げ捨てて過去へ飛んで行く・・・
過去から帰ってくるときは、今から数年後数十年後になってしまう。
しかも過去を変えてしまったので、未来も変わっている・・・。

しかし・・どの作品も結末はハートウォーミング。
人を救うために自分を犠牲にした主人公は神様から素敵な再会のプレゼントを受け取る。
だから後味がすごくいいのだ~。

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by anuenue_tara | 2010-02-20 16:43 | IMPRESSION☆感動

文珍ちゃん

私が落語家・・というのを意識したのは、高校生の頃。
「ヤングおーおー」という人気TV番組があり(日清のカップラーメンがスポンサー)、
その番組の中で「ザ・パンダ」という落語家ユニット、
メンバーは月亭八方・桂きん枝・桂文珍・林家小染などがいたと思う。
といっても、彼らの落語はほとんど聴いたことがなかったけれど・・・

その「ザ・パンダ」の一人、桂文珍の独演会に吹田のメイシアターまで行ってきた。
前座が弟子の楽珍、間に三味線を弾きながらおしゃべりする女性をはさんで、
文珍の落語を3つ聴いてきた。

あの頃20代の若手落語家だった文珍さんも、いまや60歳を過ぎた初老の名落語家。
関西大学の非常勤講師をつとめたり、ニュース番組の司会をしたりと・・
「知的」な匂いのする落語家さん。

お囃子と共にフラフラと出てきて、小さな声で(枕噺?)つぶやき始めるのだが、
観客は聞き取りにくいので必死で聴く。
必死で聞いて、クスクス笑いがだんだん爆笑になってきたころ、
会場の雰囲気が温まった頃におもむろに羽織を脱いで本噺にはいっていく・・という、
これって笑いのウォーミングアップとでもいうのでしょうか~?

3つの話のうち最後の・・題名を忘れてしまったけれど、
ちょっと、とぼけた人が町中で黒山の人だかりを見つけ、
のぞいてみると人が倒れている、「どないしたんでっか?」「行き倒れですわ」
「生きてますの?」「いやもう死んでます」「そんなら死に倒れですがな」
・・と一事が万事こんな調子で、最後には、この行き倒れの顔を見て自分の友人だとわかり、
本人に遺体を引き取らせます~と訳のわからないことを言い始め、
本当に死んだ本人を連れてきて遺体を引き取らせるのだが、
その本人が最後に、「ここで死んでいるのが私なら、、引き取りにきた私は一体誰?」
という不思議な結末になるお話。
登場人物だけでなく客席まで不思議ワールドに巻き込んでしまう面白い話だった。


2時間半の間、私の後ろにいたおばあちゃん二人が笑うこと笑うこと。
時々、呼吸困難になるのでは~と思うほど、身をよじって笑ってたけれど、
笑うって身体にいいそう。笑うことによって免疫力がたかまるそうで、
どちらかというと、うしろのお婆ちゃん達、「今日は笑ってやるぞ~」という
意気込みが感じられる笑いを繰り返していた。(見習いたいと思います。)
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by anuenue_tara | 2010-02-09 22:33 | IMPRESSION☆感動