ためらいがちな真珠あるいは虹の橋のタラ

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王妃の紋章

かよまるとマダム・イナと3人で「王妃の紋章」を観てきました。

私はコン・リーという中国の女優さんが好きで、

「紅いコーリャン」「紅夢」「菊豆」「さらば我が愛 覇王別記」「秋菊の物語」

など、コン・リー主演のものは何作か観ています。

どの映画も、物憂げなコン・リーの表情しか記憶になく、

そういえば、あまりにこやかに笑っている表情は見たことがないような・・・

なかでも、「秋菊の物語」はなんだか自分を見ているみたいで、可笑しかった。

どんなお話かというと、

コン・リー演じる秋菊の夫が村長との些細なトラブルから股間を蹴られ怪我をしてしまう。

謝罪しない村長に怒った秋菊は郡の役場に訴え出ます。

そこでも村長を謝らせることができず、県の役所へ・・

そこでも満足のいく謝罪は得られず、ことはどんどん大きくなり

ついには、国のトップにまで(だったかな?)訴え出ることに・・・

途中で謝罪金は出るものの反省していない村長に、「お金が欲しいんじゃない!」と

あくまでも「謝罪」を要求する秋菊。

実は妊娠中で、村から郡、県から国・・と訴えていくうちに

どんどんお腹が大きくなって・・・その姿がけなげでもあり、可笑しくもあり。

好きだなぁ~こんなにこだわる人って(笑)私にもそんなところあるから(笑)

この「秋菊の物語」、1992年のベネチア金獅子賞、

そしてコン・リーは最優秀主演女優賞を獲得しているそうです。

コメディかと思っていたら、風刺ヒューマン映画・・らしい。

「秋菊・・」もそうだけど、その他のコン・リー映画のほとんどを

チャン・イーモウという監督が撮っていて、今回見た「王妃の紋章」もそのひとつ。

昔々の中国の王家のドロドロ愛憎劇でした・・が、ちっとも胸に迫る愛憎はなく、

荒唐無稽な「お城の中の大戦争」で、出るわ、出るわ、うじゃうじゃと・・・

何が出るかって・・人口の多い中国らしく、人がいっぱい!出てきます。

サザンの神戸ライブもビックリ!というほどの人が、お城の中の広場に

びっしり~そして血みどろの戦いをこれでもかと繰り広げます。

「LOVERS」も同じ監督なので、なるほど・・と変に納得。

昔の中国映画の方がずーっと良かった・・と思います。

終わったあと、何の感動もなかったことに少し驚いています。

ラーメン餃子を食べて入ったので、

「満腹で暗いところに入ったら、寝てしまいそう・・」と恐れていたかよまる、

映画の執拗な戦闘シーンに呆気にとられ、しっかり起きていました(笑)。

そして、コン・リーは少し歳をとっていましたが、表情で見せる演技力は

衰えていませんでした。やはり・・好きな女優さんです。
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by anuenue_tara | 2008-04-26 22:00 | IMPRESSION☆感動

歌わせたい男たち

シアタードラマシティで上演された「歌わせたい男たち」を観に行きました。

朝陽舞台芸術賞グランプリ・読売演劇大賞最優秀作品賞を受賞した作品だそうです。

「歌わせたい・・」って何を歌わせたいのか?

・・・それは・・・「国歌」だったのでした。

もう何年も前から(何十年もかな?)論議を呼び、自殺者まで出している

ものすごーくデリケートなテーマなんですが・・。

ある学校の卒業式当日の朝。あと2時間で卒業式が始まります。

舞台は保健室。

花粉症の校長先生が「お薬」を貰いに入ってくるところから始まります。

国歌斉唱を強制する東京都、拒否する教師、そして板挟みの校長先生。

そしてそして、そんなこと考えてもみなかった臨時採用の音楽講師。

芸達者な俳優さん達5人しか出てこないシンプルな設定で

私の大好きな戸田恵子はいつになく、お気楽で思想信条の薄い音楽講師役。

デリケートなテーマをこんなに面白く演じてくれるなんて~

ほんと、観て良かった!と思いました。

朝日と読売が賞を与えているということでもわかるけれど、

どちらが勝つ訳でもない結論のないストーリー。

見た人一人一人が考えてみて・・・というメッセージなのでしょう。

「国歌斉唱」についてどう思ったかは別にして、とにかく俳優が上手い!

戸田恵子・大谷亮介・小山萌子・中上雅巳・近藤芳正。

すべての俳優が役柄を全うしていたし、

笑いにまみれつつ、それぞれの立場が切実に迫って来て感心しました。

もちろん、素晴らしいのは俳優の演技もさることながら、

永井愛の脚本と演出という土台があればこそなのでしょう。

今年はお正月からお芝居に明け、これからも色々観るつもりです!

それにしても戸田恵子はいいなぁ・・・。
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by anuenue_tara | 2008-04-20 18:12 | IMPRESSION☆感動