今年の社会現象ともなったNHK朝のテレビ小説「あまちゃん」・・・
「じぇじぇじぇ」という言葉も大流行。
私は途中から見始めたのだが、すっかりはまってしまい
1週間分を録画して週末に一気に見るという感じで最終回まで楽しく見てた~。
その「あまちゃん」の音楽を担当した大友良英さん率いるスペシャルビッグバンドの
コンサートが、昨日の夜、三田市郷の音ホールで行われたのだ。
演奏されたのはもちろんドラマ「あまちゃん」の中で使われたお馴染みの楽曲ばかり。
1曲1曲大友さんが説明してくれながらの演奏。
オープニングはテレビと同じく、小さな列車がグングン走っていく映像とともに始まる
オープニングテーマ。
そして「あまちゃん」の登場人物それぞれをイメージした曲が次々に演奏された。
海女さんたちのテーマは、サキソフォンからトロンボーン→パーカッション→チューバと
楽器のソロが次々と流れて、聴きごたえたっぷり。
琥珀のベンさんはスナックリアスを思い出させるブルース風だったり、
ミズタクのテーマは演じた松田龍平のパパ松田勇作の「探偵物語」風に・・・と、
聴いているうちにドラマの登場人物や印象的な場面が浮かんでくる、そんな感じだった。
そんなふうにドラマの挿入歌やBGMだけを演奏するコンサートというのは
とても珍しいことだそうで、ドラマの内容とともに音楽もたくさんの人に愛された、
ということなのだろう。
大友良英&あまちゃんスペシャルビッグバンド・・・総勢16名のメンバー。
サキソフォン、トランペット、チューバなどの管楽器と、ピアノ・アコーディオン、
打楽器、ギターなどで編成されていて、巧みな演奏でいろんな音を出す。
ユーモラスな部分もあったりして、バンドのメンバーが心から楽しんで演奏している様子に和む。
たぶん、楽器に疎い私などにはわからない色んなアドリブを
楽しんでいたのではないかと思うが、究極のアドリブは客さんとのセッション。
今回のコンサート、「楽器を持ってくるとステージに上がって演奏できますよ」
という事前告知があり、持ってきていましたよ~みなさん。
会場のあちこちからぞろぞろステージに上がっていったお客さん、軽く100人はいたと思う。
持ってきた楽器はというと、縦笛・フルート・タンバリン・・・チューバを持ってきた方もいた!
中にはアイフォン(?)、それで演奏しますという強者もいて・・・・・
みんな練習してきたのかしら?
上がってすぐ大友さんが一人の少年に指揮を任せて、
オープニングテーマをみんなで演奏、これがちゃんとかたちになっていてびっくりした。
さらに2曲目はバンドが演奏する曲におのおの勝手にセッションしてください・・・
みたいな感じで、これもちゃーんとかたちになっていて・・・「音楽ってすごい!」
・・・そんなひと時だった。
このお客さんとのセッション、ものすごく盛り上がり、そのあとのノリが前半とは全く違って、
ステージも客席もすごくリラックスしてエンディングまで一体感が続き、
ほんとうに楽しい時間を過ごせた。
アンコールの拍手はサザンもびっくりというくらい熱がこもっていて、
それにこたえてあの名曲「潮騒のメモリー」が演奏され、みんなで歌った!
私もハミングで歌った。
ドラマ「あまちゃん」が終わって「あまロス」という言葉が使われるくらい、
ドラマのファンだった人は寂しさを感じていたかもしれないが、
このコンサートでまた元気を取り戻したのでは?と思う。
このコンサート、12月3日にもグランキューブ大阪で行われる予定。